名古屋城天守閣西北の御深井丸に何気なく建つ目立たない建物。徳川家ではな
く陸軍が火薬庫として建てたもので造りは頑丈なんだそうです。火薬庫なので
当然火には強く、戦災から本丸御殿の障壁画や天井画を守るためここに収容。
国宝級の文化財が戦災から守られたのはこの施設のおかげといわれています。
「乃木倉庫」と呼ばれるようになったのは、乃木大佐がここ第三師団に勤務し
ていたとき(明治13年〜16年)に建てられ、いつしか乃木倉庫の名で呼ばれるよ
うになったとか。
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【名古屋市教育委員会看板】
登録有形文化財(平成9年)乃木希典が名古屋鎮台に在任していた明治初期に建
てられたと伝えられ、だれいうとなく「乃木倉庫」と呼ぶようになった。当建
物は、煉瓦造平屋建で旧陸軍の弾薬庫であった。昭和20年5月14日の名古屋空
襲の際、天守閣、御殿等が消失したが、本丸御殿の障壁画や天井絵類の大半を
取りはずしてここに保管していたため被災を免れた。のちに煉瓦の保全のため
白亜塗りにした。なお、被災を免れた障壁画等は重要文化財に指定されている。
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▼名古屋城のご案内
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管理事務所 名古屋市中区本丸1-1 電話:052-231-1700
開園時間:9:00〜16:30 休園日:12月29日〜1月1日 最寄駅:地下鉄市役所
観覧料:大人1人1日500円(高齢者・団体等割引制度、年間定期観覧券あり)
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