2010年5月1日〜10月31日、より良い都市、より 良い生活 (Better City,
Better Life) をテーマにして開催される上海万博。開幕を10ヵ月後に控え
「日本産業館」の起工式が7月4日におこなわれることが経済産業省の公式サ
イトで公表されています。
ところで、上海万博日本産業館とはどんなものなのでしょう。見た目は、愛知
万博日本館とはずいぶん違いますが、実は、古い工場のリユースということで
内容は立派に愛知万博を継承してるのです。
【現在の構想に沿って、観客になって日本産業館へ入館します(公式サイト)】
日本産業館に入館すると、まずは縦長の空間、天空から降る光に誘われてエス
カレーターで上層階に導かれます。
そこは客溜まり、入館者がシンボル展示の映像館に入る順を待つスペースです。
だが、退屈することはありません。世界の動きを示す「ワールド・ナウ」の画
面が多数散りばめられ、その瞬間の日本各地の動きを紹介する小映像が流れて
います。独特のウェブ・デザインで日本産業館の持つ情報力を示すものです。
この間、3分刻みで観客は前進、間もなくテーマ映像館前に到着します。
テーマ映像館は6つのコンテナから成っています。観客は60人ごとに分かれて
その一つに入ります。そこには日・中・英の3ヶ国語が選べるイヤホーンがあ
り、約6分間、小画面の映像で日本産業館の構成(出展企業紹介など)が映り
ます。退屈しないきれいな映像、ユーモアのある解説です。それでも狭小な空
間と小画面に観客は不満でしょう。
だが突然、座席の前面と天井が空天高く引き上げられ、観客は驚くべき光景を
目にします。目の前全体を覆う縦20m、横10mの湾曲した画面が現れるのです。
ここに写される映像は「鶴の目、亀の目 日本探訪」、空中からと地上10cmと
から見た日本です。新幹線が頭上を駆け抜け、サッカーボールが天井を走りま
す。祇園祭が真上から見下ろされ、ファッション・ショーが床から見上げられ
るかも知れません。最高の映像スタッフがこれまでにない視点で日本を撮影す
る予定です。この映像は全編12分。3分毎に参加企業のマークの出る場面で仕
切られ、観客の出入りに耐えるように出来ています。
行ってみたくなったでしょうか。
なお、2010年6月12日(土)はジャパン・デーとされており、それから1週間
がジャパン・ウイークとなります。ジャパン・デー当日とジャパン・ウイーク
は、日本の伝統芸能などのイベントが開催される予定。
|