7月13日(日)に平成20年度「あいち海上の森大学」が開講し、愛知県立大学
で開校式がおこなわれました。会場となった同大学多目的ホールには入学者や
関係者だけでなく一般参加の方も多くつめかけ、席に座れない方が目立つ盛況
ぶりでした。2010年COP10名古屋開催が決まり、生物多様性について理解
を深めるこうしたイベントへの関心の高さがうかがえます。
開講のあいさつにたったあいち海上の森大学マリ・クリスティーヌ学長(あい
ち海上の森センター名誉センター長)は、幅広い年代層の入学者を迎えてとて
もうれしい。12月までの開講期間は短いので楽しみながらしっかり学び、交
流活動にも積極的に参加していただきたいなどと話しました。
開校式のあとに森林ジャーナリスト田中淳夫氏による記念講演「人と森の循環
が地球を救う」が、おこなわれました。写真や資料などを提示しながら生物多
様性豊かな森林の保全に向けてアドバイスをおこない、森林保全への誤解など
を指摘して正しい理解を求めていました。木が豊かな海上の森も数十年前まで
はハゲ山。海上の森に限らず日本の多くの山が江戸時代や明治時代は木の少な
いハゲ山であったのを、第二次大戦後豊かな森への取り組みが実を結んだもの
で、これからも人と自然の共進をすすめてCO2削減にも寄与したいと締めく
くっています。
なお、あいち海上の森大学は、愛・地球博(愛知万博)の象徴であり原点でもあ
る「海上の森」をベースに、平成19年度からの10年計画で開校し、国内始
め世界各地域で活躍する理解者、実践者、指導者を育成するとともに、この大
学を軸として、修了生や関係機関等のネットワークづくりを進めることにより、
持続可能な社会の構築に向けた潮流を生み出し、広がりのある活動の進展につ
なげていきたいとしています。初年度の平成19年度は36名の方が卒業し、2
年目の平成20年度は今日52名の方が入学されました。
あいち海上の森センター 愛知県瀬戸市吉野町304-1 電話:0561-86-0606
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