名古屋弁講座 |
1.名古屋弁の基本原則 |
第1章 単語の発音変化
名古屋の人は、猫でもないのに、ミャーミャー言うなどとよく言われますが、 その原因は名古屋弁では特有の母音の発音の変化がみられることにあるようです。 名古屋の人は、2つの母音を連続して発音する場合に、 あたかもひとつの母音を伸ばして発音する癖があるように考えられます。 「エイ」・「オウ」はそれぞれ「エー」・「オー」と発音するのは 名古屋弁に限らずよく使われていますが、 (例えば「計算」は「けーさん」と、「廊下」は「ろーか」と発音していますよね。) 名古屋では「アイ」・「アエ」は「y」の子音を前につけて、 「ヤー」と発音しているようです。 思いつくままに例を挙げてみますと、 「大学」・「財布」は「でゃーがく」・「しゃーふ」と、 「おまえ」・「帰る」は、「おみゃー」・「きゃーる」と発音するのが通例です。 名古屋弁の珍しいところは、名詞も名古屋弁特有の発音に変化させるところにあるようで、 極端な場合外来語である「ハイライト」や「ドライブ」も 「ヒャーリャート」・「ドリャーブ」と発音することもあるようです。 |
第2章 語尾
名古屋弁の語尾にもかなり特徴があるようです。 古くからの語尾につける言葉として「なも」というのがありますが、 この習熟はなかなか難しいと思いますので、 名古屋の比較的若い人がよく使う語尾について紹介します。 女性の場合、「がね」・「だがね」、 男性の場合、「がや」・「だがや」とよく話しているのを耳にしますが、 この修得はさほど難しくありません。 通常の話し言葉の最後に出てくる「ね」の「ね」の前に 「が」を付ければ女性の言葉になります。 その後、この「ね」を「や」に変えれば 男性の話し言葉になります。実例で紹介しましょう。 |